Promotion of KENKO Investment for Health（経済産業省）

政策における健康経営の位置付けや、推進による効果、評価・表彰制度、今後の展望について、経済産業省ヘルスケア産業課課長橋本泰輔氏より説明がありました。健康経営施策の仕組みや取り組み意義について説明し、「健康経営の取り組みが社会に浸透していくことで国民全体の健康に繋がっていくため、政策として進める意義がある。今回の健康経営フォーラムを機に、日タイの更なる友好関係にも貢献していきたい。」と話しました。

Health Care Project (NCDs Activity) （キヤノンハイテクタイランド）

キヤノンハイテクタイランドにて労働安全衛生マネージャーを務めているSunan Panongwang氏が登壇し、同社における現地の健康経営の取り組みについて説明がありました。従業員が健康を維持しながら仕事に集中できる職場環境を提供することは、同社の健康経営に取り組むうえでの重要な目標の一つとしています。タイ国内の2つの工場で働く約8,000人の従業員の健康と福祉を促進するため、フィットネス施設の提供から、定期検診、診察、予防接種を含む、医療支援ネットワークの構築まで様々な対策を講じており、体脂肪の減少から調理技術の向上まで、従業員を支援するプログラムも用意。「これらのプログラムで従業員が意識を高め、健康的な生活を送れるようになることを目指しています。」と話しました。

Japanese health management: A proven way to boost employee engagement and      reduce costs（パーソナルヘルステック）

PHR（Personal Health Record）の収集や分析を通じて、健康的なライフスタイルや医療費削減の取り組みを推進するヘルス・テクノロジー企業、パーソナルヘルステック。同社の健康管理サービス「けんさぽ」は、日本国内で300社以上が導入しており、現在、アジアを中心にグローバル展開を進めています。サービスのひとつである健康管理アプリ「ログシル」は従業員の健康状態をモニタリングし、健康的なライフスタイルを提案するために健康データが活用され、それにより従業員は健診結果だけでなく、結果に基づいた生活習慣の改善案や、健康に関する動画コンテンツを閲覧することができます。代表取締役社長の新田哲哉氏は「我々が提供する統合的な健康管理システムは従業員の健康状態を把握、改善するために有用である。」と強調しました。

Leading in creation of “Well-Being” in Thai society（タイ味の素）

日本の食品・ヘルスケア企業である味の素のタイ法人では、従業員が職場で楽しく「Eat well, live well」の理念を目指すことが出来る健康経営の取り組みを行っています。「社員食堂では、塩分、コレステロール、糖分の少ない健康的な食事を提供することに投資しています。」と同タイ法人で広報を務める泉倫江氏は話します。従業員向けにウェルビーイング・アプリの利用を促進しており、同アプリを通じて従業員自ら健康に関する目標を設定し、食事やトレーニングを記録することができるほか、食事や運動に際してのアドバイスも提供。従業員が継続して取り組めるよう、目標達成に応じてプレゼントと交換できる仕組みなどの工夫も行っていると話しました。