健康経営実践企業と学生団体が連携し、若い世代に向けた健康経営の理解促進・認知度向上を目指す共創プロジェクトを実施しました。

2026年2月にスタートした「健康経営実践企業×学生団体 共創プロジェクト」。健康経営への理解促進と認知度向上を目的に、企業と学生団体が連携して「若い世代に訴求するコンテンツ」を制作するプロジェクトとしてスタートしました。
優れた健康経営を展開している企業と、これまで健康経営に触れる機会がなかった学生が出会うことで「新しいシナジー」が生まれることを期待するとともに、最終的には健康経営について「学生自らの言葉でアウトプットできるようになること」を目標としました。
今回、関西の企業4社と4つの学生団体が参加しチームを組みました。キックオフミーティングから成果発表会までの約1か月間にわたり、それぞれのチームが健康経営について深く考察し、得た着想を表現するための成果物を作り上げました。
キックオフミーティング

参加企業と学生が初めて顔を合わせたキックオフミーティングでは、健康経営優良法人認定事務局(日本経済新聞社)からプロジェクトと健康経営について説明があった後、チームごとに各社の取り組みについて説明を受けたり、学生側から質問したりする時間が設けられました。
最後に、各チームの代表学生が現時点での健康経営に関する考察を発表。マツ六株式会社とチームを組んだ学生団体 STUDY FOR TWOの学生は、同社の健康経営について「日々のコミュニケーションに視点を置き、社員が楽しみながら健康意識を引き上げることができるものである」と特徴を述べました。
チーム別ミーティングと制作
キックオフミーティング後、それぞれのチームがミーティングを重ね、次の3つの課題からいずれかを選択し、1か月後の発表会に向けて成果物を練り上げていきました。
・健康経営の取り組みを映像で紹介するための「絵コンテ」
・ウェブページや社内報などに掲載することを想定した「テキストコンテンツ」
・SNSに投稿するための「SNSコンテンツ」
□取り組み理解~ペルソナ設定、コンセプト作成
各社の健康経営の取り組みを理解したうえで、コンテンツ制作に必要なペルソナの設定、核となるメッセージやコンセプトを固めていきました。学生の大半は「健康経営って何?」「言葉は聞いたことがあるけど詳しくは知らない」という状態からのスタートでしたが、対話を重ねるうちに理解が深まり「魅力的な取り組みが他の学生にも伝わるようにしたい」「ターゲットに響く内容を考えるのが楽しい」と前向きに取り組めるようになっていきました。
□企画構築・制作、プレゼンテーション準備
3種類の中から実際に制作するものを選定し、具体的なタイトルの決定や起承転結を意識した構成づくりに取り組みました。学生からは「企業の担当者と活発に意見交換ができて楽しかった」という声が聞かれた一方で、「経営層と現場で働く方々の視点にはギャップがあり、汲み取るのが難しかった」と、試行錯誤しながら取り組んだ様子がうかがえるコメントもありました。
成果発表
いよいよ迎えた成果発表の日。1か月振りに参加者全員が一堂に会し、各チームの発表に熱心に耳を傾けていました。ここでは2チームの制作コンテンツをピックアップして紹介します。
□“陰のヒーロー”としてインフラを支える技術者が育つ環境をアピール

株式会社ファノバ×学生団体 びわふぇすチームは、同社に入社する社員がインフラを支える”陰のヒーロー”への潜在的な憧れがあることに着目。民間企業の立場から水道インフラを支えるワクワク感とじっくりと成長できる安心感を伝えることを軸に、「縦型ショート動画の絵コンテ」を制作しました。
ストーリー内では、仕事で感じる不安や孤独を払拭する取り組みとして、健康経営のサンクスカードやウォーキングイベントなどを紹介。ただし、健康経営を知らない学生が多いことを鑑みて、健康経営を前面に出し過ぎず、取り組み自体を具体的に伝えられるように工夫したそうです。
発表後、ファノバ社の担当者からは「主人公が当社の取り組みを通じて成長する姿を見て、感動し涙ぐんでしまった」と感激する言葉がありました。学生側からは「健康を経営の視点で考える貴重な機会になった」との感想に加えて、自身が医学生という立場から「長時間労働となる医療の領域こそ健康経営に取り組まなければならないと強く感じた」との意見がありました。
□健康経営の取り組みは就活生の背中を押す安心材料

株式会社PILLAR×学生団体 NAMIMATIチームは、学生がヒアリングを重ねる中で、同社が実施しているマラソン大会の協賛など「社会に貢献する健康経営の取り組み」をメインに紹介しました。視覚的に理解がしやすく、SNS等でも活用できる汎用性の高い「映像作品の絵コンテ」制作を選択し、「就活に悩む女子大学生の主人公が、“PILLAR社の社員が健康経営の一環として参加するマラソン大会で励まし合う姿”に魅力を感じ、就職へ向けて動き出すまでのストーリーを描きました。
主人公の感情の変化も丁寧に描かれ、PILLAR社の担当者からは「学生と同じ視点に立って作り上げていくことがとても有益な時間だった」との感想が寄せられました。
NAMIMATIの学生からは「就活において、健康経営への取り組みの有無が1つの選択基準となった」「会社が人に投資するという仕組みが素晴らしいと感じた」といった意見があがり、健康経営についてそれぞれ新たな気づきが得られた様子がうかがえました。
世代を超えて考える、健康経営の価値
健康経営実践企業×学生団体 共創プロジェクトは、企業と学生という異なる立場から健康経営についてともに考える有意義な機会となりました。
若い世代にとっても、「働くこと」と「健康を維持すること」は切り離すことのできない大きなテーマです。
参加した学生からは、健康経営が企業戦略であることを理解したうえで、これから社会に出る立場として、「健康経営を掲げ、取り組みに力を入れている企業はとても頼もしい」との力強いコメントが寄せられました。
今回のプロジェクトを通じ、健康経営に向き合う企業の姿勢が、学生をはじめとする次世代に前向きに受け止められていることを改めて確認することができました。